以下、ネタバレを含む。すでにレビューで書かれているように、複雑な人物関係にちゃんと整合をつけてほぼすべての伏線をうまく消化した完成度の高いサスペンス作品である。もちろん作り話なので現実世界で無理のあるところを指摘し出すとアラが出てくるだろうが、理詰めでこれだけ矛盾のないパズルのようなストーリーを作り上げたのが評価の高い理由だろう。物語が進む過程で新しい謎が出てきたりするので本当に観客を飽きさせない。ラストシーンについて不満もあるようだが、個人的にはそうは思わない。殺人事件の当日、和田垣さくらと三矢ユキの両方がタクシーで事務所まで行っていることになる。そのどちらかが小戸川のタクシーに乗車しているはずなのだが、どちらも黒猫であるためか、小戸川はどちらを乗せたのか最終話まで思い出せない。ドライブレコーダーの記録を見れば一発なのだが、このドライブレコーダーの映像は読者に対しては最初から最後まで隠されるかたちになっている。なぜこうなっているのかというと、ラストシーンのその後をぼかすためだ。和田垣が乗っていたのなら小戸川を口封じに殺そうとする伏線になるし、三矢が乗っていたのなら取り越し苦労に終わるだけなのだが、そこをあえてぼかしているわけだ。小戸川は三矢の写真を見て「ちがう」とつぶやいているが、乗せた客と「ちがう」のか和田垣と「ちがう」のかは伏せられている。つまりあの曖昧なラストシーンは一見投げっぱなしに見えるようで、必然的に周到に用意されたものだ。意図的にどちらとも取れるように作ってあるので、後は読者が予想するしかないだろう。なお捜索願が出ても小戸川が警察に届け出なかったのは、部屋で匿っている本物の黒猫と明確な区別がつかなかったためだとも考えられる。繰り返しになるが、よくもこううまく整合をつけたものだと感心する。さて、本作にはサスペンス以外にもかなりの作り込みを感じさせる要素があるので書き出してみよう。１：一見地味で主人公らしくないが、実は人を見る目と隠れた人情味と話術を持ち合わせている小戸川さんのキャラデザが秀逸└１’：小戸川の持っている特殊能力と過去とが「女子高生失踪事件」と並列した一つの謎になっている２：現代の東京でで何かしらの難題に直面している登場人物の悲壮が描かれている└２’：随所に現代社会の闇とそれに伴う痛々しいまでもの内面心理が登場するので「かわいいウシジマくん」といった趣きこれだけでも面白い作品だと分かるが、サスペンスとしての完結を目指したためか一気に穏当に丸まって終わるので、これらにあまり期待しすぎると最終話で少し残念な気分になる。「スマホゲームのレアカードを失ったから」という見ようによってはかなりしょうもない理由で行くところまで行ってしまった田中など、そこに至るエピソードで一話まるまる使っていながらあの一瞬の出来事で社会復帰できたのはちょっと唐突だ。というか都内で６発も撃ったら実刑は免れない。小戸川の特異能力については、自分は「共感覚」について説明が出てきた中盤で気づいてしまった（作中の人物を動物にたとえて言及しているのは、ヤノが自分で「俺まるでヤマアラシ」と歌っているのを除けば小戸川しかいないため）ので、クライマックスでそれが生かされる機会がやってくるのではと期待していたが、仮装した樺沢を一瞬で見抜いたのと、ズーデンでのドブのアイコンを見分けるぐらいでしか活用されずに、二度目の水没事故でちゃっかり治癒してしまう。「小戸川が自宅に誰かを匿っている」という偽伏線でしか使われていない。ちょっともったいないように思える。元はと言えば小戸川の能力は対人恐怖と厭世的感覚から来ているはずなので、それが解消されるにはそれ相応のエピソードがないといけないはずだが、再度臨死体験をしただけで治ってしまうというのはちょっと拍子抜けだ。小戸川の悲惨な過去などもストーリーに整合をつけるためのただの装置にすぎない。ドブによる樺沢に対する説教などが（自分を棚に上げて）かなり的を射ている一方で、作品全体のテーマ性は意外と空虚で薄い感じがする。サスペンス以外のところに期待すると、ちょっとがっかりさせられる作品でもあると思う。これ誰も指摘してないので言っちゃいますが、ぶっちゃけ人間に戻っちゃうの悲しかったです。。

2023/06/03

漫画だと思ったら映画のグラフィックスでした

2023/06/02

OP曲を聴くと、無性にワンタンメンが食べたくなります。ワンタンあれば充分よ。と。

2023/05/31

特筆すべきことはあまりないか。新たな少女発見！俺なら助けられる！引き続き屋敷の制圧をゴリゴリと進め...見せ場はあまりないけど。そして、新たな強敵出現！皆で力を合わせれば、何とかなる！盛り上がらん...あの死神も、もう少し盛り上げてくれるかと思いましたが。最強種は凄い！と言うが、少し強いレベルの描写だし、冒頭、何か裏が？と思ったが...勇者はクソ野郎だし、一体、勇者とは何なのだろうか？特に見せ場、盛り上がりもなく、ハーレム化が進んでいる、そんな状況か。可愛いケモっ娘を愛でるしかなくなって来た感も。結局最後は自称勇者との対決になるんだろうな。

2023/05/28

2000年代クオリティのCGを見てわかる通り、明らかに低予算・過密スケジュールですが、なんとか面白くしようという気概を感じます。そして実際、面白いです。例えば、止め絵の部分は色気や顔芸でインパクトを出し、カメラワークで動きをつけようとしています。作画コストが高い、動きの多いシーンはそもそも描きません。ドット絵でゲーム風にしたり、それでもだめなら実写も使っています。一方で、見せ場の戦闘シーンでは作画コストを惜しみません。一話でミタマが力を振るうシーンでは神の禍々しさがひしひしと伝わり、四話の戦闘には思わず見入ってしまいました。この”割り切り”は、全クリエーターが見習うべきものだと思います。そして何よりテンポが良いです。ギャグ、シリアス、お色気、サスペンス、ワクワク感……。それらのバランスのいいストーリーを、テンポよく進めていくので、退屈に感じることがありませんでした。アニメに限らず、世の中にはお金ばかりかけていて見るに堪えない作品がたくさんあります。そういった『商業的』な守りに入った作品が悪いとまでは言いませんが、真に見るべきは、この作品のような努力の滲んだものなのだと思いました。

2023/05/24

テンプレな転生もの。絵が綺麗なので深く考えずに流し見てます。OPの横走りには爆笑してしまいましたけど笑

2023/05/24

息子がドラゴンボールが大好きなので買いました。全ページカラーなのでとても喜び、連日嬉しそうに読んでいます。買って良かったです。

2023/05/23

脚本がほんと良いです。伏線の回収方法が素敵でした！

2023/05/21

そんなにDCコミックの知識の無い私にはとても参考になりました。基本的に映画ジャスティスリーグに向けた予習的な本ですが過去の名作と呼ばれる原作コミックやドラマで展開されているARROWやフラッシュの世界にも触れており、広く浅くのDC入門書かなと思います。ベン・アフレック、ガル・ガドット、エズラ・ミラーのインタビュー＆写真記事が載ってるのがポイント高いです。ワンダーウーマンの姿でないガドットさんもカッコ良く、美しい・・・そこだけでも買う価値がありました。値段もお手頃で良い本。

2023/05/18

短いけれど、ほのぼのします。

2023/05/14